発信元を隠して情報をやりとりするネット空間「ダークウェブ」上に児童ポルノ画像を投稿して閲覧できる状態にしたとして、大阪府警は16日、和歌山県内の医療機関に勤める地方公務員の男(32)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。ダークウェブは闇サイトとも呼ばれ、児童ポルノや違法薬物の取引など犯罪の温床になっている。
捜査関係者によると、男は昨年8月、「Tor(トーア)」と呼ばれる匿名化ソフトでのみアクセスできるダークウェブ上に開設された児童ポルノサイトに、女児のわいせつ画像3点と動画1点を投稿して不特定多数の人が閲覧できる状態にした疑いがある。
この児童ポルノサイトは16カ国版あり、サイト全体のアクセス数は年間5千万件に及び、男は日本版サイトの管理者だったという。会員登録すれば、日本や海外の児童ポルノ画像・動画が無料でダウンロードでき、世界中の愛好者が投稿やダウンロードを繰り返しているとみられる。
府警がサイバーパトロールでサイトを特定し、捜査を進めていた。
■ネット空間の「地下世界」、の…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル